子どものせいにする、教師のせいにしない
さて、教員の仕事はなんでしょう?
子どもの力を最大限伸ばしてやることだと思います。
学習などの点数で測れるものはもちろん、非認知能力と言われる、点数では表しにくいものも含まれます。
当然ですが、これらは伸ばすことができます。
しかし、どうでしょう?
教員は本気で伸ばそうとしているでしょうか?
職業上、伸ばしそうとしている風なだけなのではないでしょうか?
何かにつけて生徒ができなかったら、成長しなかったら、
本人のせい、家庭のせい、遺伝子のせいなどと言い、自分のせいだとは一切言いません。
まず、本人のせいについて
確かに、最終的にやるかやらないか、伸ばそうと思うかどうかは、本人です。しかし、教員たるもの、成長したくなるような内発的動機づけを育むことも仕事のうちです。そのために、あらゆる工夫や挑戦は必要でしょう。
次に、家庭のせいについて
もちろんですが、家庭環境はそれぞれ違います。でも、家庭に協力を促すことは必要です。「いや、協力してくれません。」という先生もいますが、それも先ほどと同様、協力してくれるような関わり方が必要です。
最後に、遺伝子のせいについて
IQはほぼ遺伝子と言われていましたが、1卵生双生児に対する研究などで、それでも環境によって変わっています。ただ、IQは頭の良さの指標の一つに過ぎません。学力や思考力、記憶力など、多くの能力や性格については、差はあるものの概ね40〜60%が遺伝子によるものと言われています(1)(2) 。そして、脳は大人になっても成長することがわかっています(ロンドンのタクシー運転手の研究など(3))。つまり、環境によって大きく変わります。
これら全て、結局教師の怠慢です。
もちろん、しっかり向き合っている先生もいらっしゃいます。
ですが、どこぞの管理職が、「この地域は、、、」や「最近の子どもらは能力がなくて、、、」などと言っている時代です。こんな方々に大切なお子さんや、税金は渡せないでしょう。
これが現実です。