凡人を育てるための日本の学校

エディ・スナオの呟き

最近の出来事

 残暑が厳しいですが、体育祭のシーズンですね。春に終わった学校、先週終わった学校、今週する学校などいろいろだと思います。

 

 そんな中、労働基準法に違反する所属長の振る舞いがありました。

 

①朝5時半出勤を命じる

 ただ、この日は体育祭があり、天候が怪しかったため、決行するかどうかの判断をする必要がありました。グレーゾーンですね。笑

 その前日や前々日は、命令とまではいかないものの、体育主任は6時にくるべきという話をしていました。

 

②休日の出勤を要求し、その拒否を認めない

 地域を巻き込む審査会が日曜日に行われました。管理職が行なっている内容の会ですが、補助として来てくれないか、という内容。一度は断ったが、理由を聞かれ、所属長の中での優先順位は低いようで、出勤させられるようになってしまいます。

 

年次有給休暇(以下年休)の取得を認めない

 そもそも年休の取得に理由はいらないはず。しかし所属長は、病院でもない限り取得は認めないと。学級担任なら子どもと接して信頼を得なさい!とお考えなそうな。それには賛成ですが、その日は出張があり、移動にも時間がかかる。余裕を持つための2時間年休のみ。

 子どもたちに遠くまで出張だからと事前に伝えており、副担任にも変わりとその内容をお願いしていた模様。

 こんなことあって良いのでしょうか。

 

 上司の職務上の命令に従う義務はありますが、成立要件の三要素を全て満たしているかと言われると、私の解釈では2つめと3つめを満たしていないと思っています。また、休日出勤を命じるのであれば振替休業を取る必要があります。

 

 

 なかなかこの年になると考えは変わらないので、議論しても無駄かと思います。教育委員会労働組合に相談するのが一番のパターンですね。

 

 無論、このような暴君管理職ばかりではありませんが、少なくともこういう現状がありますよ、ということでシェア

 

 参考として文科省のHPのリンクを貼っておきます。学校における働き方改革特別部会なんてのが平成には開かれていましたね。

学校における働き方改革について:文部科学省

 

 私事ですが、最近色々と疲れています。笑

ぼちぼち頑張っていきますのでこれからもお願いします。

 

#教師のバトン

とある教師の授業

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 以前、研究授業をもっと改善したほうがいいよ、と言うお話をしました。今回は、実際に研究授業をする先生についてお話します。

 

 特に、中堅と言われるような立場の教員より年上の世代は、ただ形式上研究授業をやっているに過ぎないような印象があります。非常に残念です。

 

 それが校内であると、参観した他の先生方から意見をもらいます。

 

しかし、、、

残念ポイント

 意見をもらってお終い

 

 全く改善しようとしていません。笑

 あのイチロー選手でさえ、毎年フォームを変えているのは有名な話。子どもの理解を促すために、他の先生方の意見は必須でしょう。

 その意見が、正しいかどうかはわかりませんが、試して、子どもの反応を見とるのは大事なことです。

 「とある教師」というより、ほとんどの教師が、残念ながら停滞しております。

 

 目まぐるしく、情報や技術の進展が進んでいます。ですが、教育現場は成長どころか、停滞する一方。文科省の行動を待っても仕方がないので、現場から変わっていくしかないと思います。

最適な学習環境とは

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今週のお題「デスクまわり」

前回教員のデスクについて話しました。今回は子どものためのデスク(教室環境)についてお話します。

 

 まずは同じ部分から。

 やっぱりスタンディングデスクでしょう。これは言わずもがな。ちなみに子どもを対象とした研究でも結果が出ています(1)。作業が12%も進み、積極的に意見して学習に参加したのだそう。なんという集中力の向上でしょうか!。でも日本の教育システムでは、まずこのような机を取り入れようとはしませんから、、、残念なところです。

 ただ、ご家庭ではできます!実践しましょう!

 次に観葉植物です。これも学習の生産性を上げ、ストレス解消などの健康度向上では欠かせない内容です。クラスには生き物係?なるものがあると思うので、先生方は積極的におきたいものですね。

 ものの散らかり具合は難しいですが、ご家庭では部屋を分けるなどしてできるかもしれませんね。

 

 

 ここからが本題!前回の話とは異なる部分です。

①教室の壁紙について

 基本的には、黒板側には子どもたちの注意力が持っていかれないよう余計なものを貼らず、背面に掲示するのが最近の風潮ではあります。ですが、壁紙そのもは白が多いような印象があります。しかしそれはどうなのか?というところ。ちなみに白は最悪です(2)。笑。これは赤、白、水色の部屋で実験を行いました。白が一番ミスが多く、赤が一番少なかったようです。

 研究者は、「白は人の生産性の妨げになるにもかかわらず、ほとんどのオフィスが壁に白やオフホワイト、またはグレーを使っている。オフィスの壁は青緑色が最適だ。」と言っています。

 あれ?とお思いの方、赤は生産性を上げますが、刺激的なため、長時間の作業はストレス過多になるので、あまりオススメできないのだとか。ほどほどにという感じですね。

 似たような結果として、ブリティッシュコロンビア大学の研究で赤と青の壁紙でどちらがいいの?という研究があります(3)

 赤い壁紙で作業すると、記憶や細部に注意する能力が上がった。だから文章構成とかをするなら赤が良い。

 青い壁紙で作業すると、創造性が上がった。だから新しい解決策を考えるなら青が良い。

 だそうです。研究ではPC画面ですが、色彩心理学は色々と活用できるので、壁紙でも効果が言えると思います。色彩心理学は覆りやすい分野ではありますが、色々と参考になるので「色彩心理学のすべてがわかる本」をオススメします。図鑑のため、非常にわかりやすいです。色彩心理学の本はたくさんありまして、それぞれ本当にいろんなことを言っておりますので、ご参考までに。

 

②部屋の広さ、明るさについて

 教室の広さは大体決まっていますが、学校によっては、会議室、多目的室、ワークスペースなどといった教室とは異なる使い方ができる場所があります。また、それらがPC室や図書室などと併設されていることもあります。ここで気になるのが天井の高さ(4)。高い方がアイデアを考えやすくなるそうです。ちなみに、狭い部屋だと集中力が上がり、考えが精選されるのだそう。

 明るさは、視力とも関係しているの難しい部分ですが、こと、アイデアの発想に関しては暗い部屋が良いそうです(5)

 

③換気について

 意外にも換気でかなり変わります。最近はコロナで換気を常にしている状態だと思いますが、より山などの自然に近い状態を目指したグリーンオフィスという実験が行われました(4)。これによると、最大で、認知能力は131%、戦略的思考は288%、情報処理能力は299%も向上したそうです。あり得ない。やはり、適度な酸素は必要ですし、二酸化炭素濃度の高さは明らかに脳に良くないことがわかりますね。緑化と同様、実践すべきことですね。これはさらにいうと、田舎の学校とかとも関連してきます。

 

 

まとめ

・ 空気は綺麗な状態をキープし、スタンディングデスクを設置し、白い壁紙の部屋をなくすべし!

 これは全てにおける大前提です。

・ 創造性を上げるために、天井が高く広く青い部屋で、薄暗い照明にした作業スペースを設けるべし!

 作業学習や交流学習などで活用できそうですね。

・ 集中力を上げるために、キャレルなど、赤い仕切りで区切られた場所を設けるべし!

 塾であるような自習スペースみたいなものがあると良いですね。

 

ご家庭でも活かせる部分は、ぜひやってみるといいですね!

最適な仕事環境とは

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今週のお題「デスクまわり」

 

 教師としての立場で考えていきましょう。

 やはり一番は、いかに効率よく仕事ができるか、ではないでしょうか。意外にも教師は授業だけでなく、事務的な仕事もたくさんあります。それらを効率よく進めることが、授業を大事に出来るか、子どもとの関わりを大事に出来るか、に直結するため、仕事の生産性という観点では、デスクまわりは非常に大事になってきます。

 

 まずは、自分が仕事環境を自分なりにアレンジできるかどうか、コントロールできるかどうか、が大事だということです。なんとこれだけで仕事の32%も向上するみたいです(1)

 

 そのために、次の3点を自分なりにアレンジできると良いかもしれません。

 

①一番欠かせないのが私のオススメ、スタンディングデスク!!

 立って使うタイプのデスクです。日本にはあまり馴染みがなく、疲れるような印象があるかと思いますが、今や大手の企業では盛んに取り入れられています。

  学生を対象とした研究はたくさんありますし、社会人を対象としたものもあります。総じて生産性が約1.5倍、なんと3/4の人が体の不調が減り、認知機能も上がるようですね(2)(3)。これは取り入れるしかありません。オススメ本に、有名なギャラップ社のトム・ラスさんによる著、座らない!成果を出し続ける人の健康習慣があります。

 座るのと立つのでは、筋肉を使う量が違います。それにより、脳や全身への血流量が増え、酸素が行き渡りやすくなり、認知機能や健康に効果があるわけですね。

 

②悩みどころでは、片付いているか、散らかっているかです。一般的には散らかっている人の方が仕事はできそうですが、実際はどうなのか。ざっくりいうと、散らかっている場合は、思考がクリアになって創造性が上がり、問題解決能力が高まるのだそう(ただし性格をだらしなくするという副作用つき。笑)。綺麗に片付けられていると、誠実で親切で健康的で幸福度が上がるそうです(4)

 難しいですが、考えことをするときは適度に散らかしておいて、それ以外は片付けておく方が良いのではないでしょうか。

 

③その他では、観葉植物を置くことが大事です!なんと置くだけでも仕事の生産性が15%も上がったそうな。さらには体調不良も改善するので、観葉植物を置くしかありませんね(5)。リチャード・ワイズマンさんの「その科学が成功を決める」でも述べられています。

 

 子どもとの時間を作るために、まずは自分の仕事の生産性をあげましょう!

 

オススメはこちら

【楽天市場】スタンディングデスク 昇降デスク

卓上タイプはこちら

【楽天市場】卓上スタンディングデスク

 

 

ブラック校則

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近年よく聞く言葉ですね。

 

例えば、、、

・地毛なのに、黒髪を強制させられる。地毛届けを出さないといけない。

・天然パーマなのに、ストレートを強制させられる。癖毛届けを出さないといけない。

・下着の色を指定される。

その他、細かすぎる規定や、「中学生らしさ」「高校生らしさ」など曖昧すぎる表現もあるそうな(笑)

 

 これらは一部かもしれませんが、皆さんもよくわからない校則を経験しり、聞いたりしたことがあると思います。振り返ってみると、昔(30年ほど前?)の学生は男性が坊主、女性がおかっぱみたいなのが強要され、まかり通っていた時代もありましたね。笑(あー怖い怖い)

 

 このような校則は、児童生徒を思うようにしたい、学校の一方的な押し付けです。風紀が乱れると、学校の評判が下がるなどが根底にあるからです。(ただ、この風紀が乱れるにも明確な基準はありませんし、どの学校も学校評価を行なっているわけですので、あまりにもおかしなことがあれば、そこに結果が出るため、悪評がない以上、風紀が乱れていないとしても良いのではと思いますが)

 しかし、この校則を子どもたちにおかしくないかと聞かれると、ほとんどの教師が、理論的に説明できないのが現状です。単に「そういうもんだから!守るものなの!」などと説明を怠っています。思考停止も良いところですよね。笑

 

 子どもたちに考えろという教師が、思考停止していたら、良い子どもは育ちません。非常に残念です。

 

 では、どうすべきか?

    からはまた次回に回します。

ここら辺が成功する子に繋がってくるわけですね。

 

オススメ本

ブラック校則 理不尽な苦しみの現実 [ 荻上チキ ]

 

なんかドラマにもなったみたいですね ※私は見ておりません

ブラック校則 Blu-ray 豪華版【Blu-ray】 [ 佐藤勝利 ]

教師として

今週のお題「買いそろえたもの」

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 教育に関わるものとして、やはり買うべきは「調理道具」ではないでしょうか。(そのほかにもたくさんあると思いますが。笑)

 

 技術・家庭科の家庭分野に相当する内容です。

 食事は人生の健康度に直結していると言って間違いありません。

 児童生徒期の習慣や価値観がそのまま大人まで続くと言っても過言ではないため、その時期からの健康教育は欠かせません。

 どれだけ大人が食に関心を持ち、実践しているかというのを子どもたちは感じ、学びます。そういう観点では教師の職に対する正しい知識と思い入れが必要になってくると思います。

 

 ちなみに、調理器具ですが、staubもいいですが、私の最近のお気に入りガジェットは体温調理器です。健康面を考えたら必須です。

 

 健康教育としては、食の他に、運動、睡眠も欠かせません。そこら辺と協力して正しい知識を伝えたいですね!

 

一応staubと体温調理器のリンクを貼っておきます。

hb.afl.rakuten.co.jp

hb.afl.rakuten.co.jp

hb.afl.rakuten.co.jp

 

hb.afl.rakuten.co.jp

 

 

どうしても教育視点になってしまっておりますが、、、

今週のお題に対して、どこまでついていけるかですね。笑

なんのための?研究授業

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 学校では、定期的に研究授業と言われるものがあります。

 

 これは、教育や教師の質を上げるため、一人の教員がする授業を、校内の他の教員(時には地域や地区などの広範囲の教員が集まることも)が見て、評価すると言うもの。

 

 一見質を上げるためには効果がありそうな印象がありますが、果たしてどうでしょうか。確かに、多くの視点から授業を見るため、授業者の説明の仕方、生徒との関わり方について、他の教員から助言をもらうことは有意義です。また、同じ教科の教員であれば、重きを置くべき視点の違いなども参考になると思います。

 しかし、以下の点についてあまり意味がない活動であることを指摘できます。

①授業者が、研究授業のために特別な準備をすること

ホーソン効果(簡単に言うと、注目されることで頑張ろうとする心理効果)が働き、授業者も生徒も普段の状態ではないこと

③一つの授業だけで、授業者の指導力や子どもの成長を見とれないこと

 

 ①について、多くの場合、その授業のためだけに準備をする先生が多くいます。だから、その教員のいつも以上に力の入った授業を評価することになるので、普段の状態は全くわからないため、正しい評価にはなりません。

 さらに②によって、授業者はもちろん、生徒も構えた状態になります。最悪の場合、授業者から「研究授業だから頼むぞ。」なんて言われる場合もあります。

 そして③について、その授業がどう生徒に効果があったか、その時点での評価は当てになりません。当たり前ですが、その場で授業を受けているため、記憶に新しいです。それが後日どうなっているか、そこでの記憶量でどれだけ授業が影響しているのか、評価できるはずです。それが普段の教員の授業ではないことはもちろん、領域や単元、内容によって教え方が変わることも評価しにくい理由の一つです。たまたま得意、たまたま不得意なんてこともなきにしもあらずです。

 

 何も私は研究授業の全てを否定しているわけではありません。もっと意義のある研究授業をすべきだと思っています。今のままの研究授業では、ただの教員たちによる、「研修を深めた」という自己満足でしかありません。

 

 これらを打破するための解決策として、例えば、

・普段の授業から、教員は他の授業を参観する

・対象の教員や児童・生徒、教科などについて、年間を通じて研修(観察研究)を行う。

・大学や研究機関と連携し、常に外部からのフィードバックをもらう。

 

 などでしょうか。教員の成長なくして子どもたちや教育の成長はありません。より効果の高い教育を施せるよう改善していくべきです。