住む場所が子どもの将来を左右する
今週のお題「引っ越し」
そろそろ年度が変わる、引っ越しのシーズンです。
今回は、将来を担う子どもたちのための引っ越しについてお話しします。どんなところの学校に通わせたら良いのでしょうか。
皆様は、何を求めて現在の場所に住んでいらっしゃいますか。便利な生活が良いから都会に、自然豊かな田舎に、何かと楽な郊外に、などさまざまな考えがあるかと思います。ちなみに私はクソ田舎出身ですので、田舎にいる方が心が落ち着きます(。-∀-)
実は住む場所はその人や家族に大きな影響を与えます。ではどんな影響があるのでしょうか。
<田舎(自然)>
自然は体にいいよ、なんて話は有名なことですよね。無論事実でございます。メンタルが安定する、睡眠の質が上がる、あらゆる病気の発症率が下がる、長生きするなど健康効果がたくさん確認されています。そのほかにも、社会的スキルが高まったり、感情が安定したり、性格が良くなったり、脳の認知機能が高まったり、犯罪率も低かったり、結果幸福度が上がったりなど、良いこと尽くしなんですね。ここら辺は、有名かつ信頼度の高い研究で、めっちゃ効果が高いよ!って示されています(1)。
ここら辺はこの本がオススメです。
NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 [ フローレンス・ウィリアムズ ]
実際子どもだとどうなのかというと、ほぼ同じ効果が得られるみたいですね(2)(3)(田舎というより自然の中ですが)。精神疾患率半分だし、頭は良くなるし、すごい!
メンタル面はもちろんのこと、自然の中で遊ぶことで、バランス感覚や筋力などの身体能力を身につけることができ、自然の中でルールのない自由遊びを他の子どもとすることで、コミニュケーション能力や創造性などが鍛えられるという流れみたいですね。
いきなり都会には勝ち目がなさそうな状況になってしまいました…
実際のところどうなのでしょう?
<都会>
いきなりですが、都会で生活すると太るよ(4)っていう話があります。それは、自然や公園が少ないことや、ファストフード等の不健康食品へのアクセスが良いことや、無意識に周囲の人の食習慣に近づいてしまうとあるんですね。
実際、データとして、人工照明で太る(5)とか、騒音で太る(6)とか、大気汚染はメンタルを病む(7)とか、都会にありがちなことはかなり健康に悪いみたいです。想像はしやすいかと思います。
子どもを対象としているわけではありませんが、これはやめておいた方が良さそうですね。
その他では…
▶︎ 子どもに良い教育を受けさせてあげられるかどうか、というのはすごく大事なことで、経済的なことがものを言うわけです。と言うことでこちらを紹介します。
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学 [ エンリコ・モレッティ ]
▶︎ フラミンガム研究と言って、1984年から人間関係が、どう心臓疾患に影響を与えるのかを調査した町があるんですね。これによると、
近所の友人 → 隣人 → 薄い友人 → 相手は自分を友人と思っている人 → 近所の親戚 → 同居の配偶者 → 離れた親戚 → 別居の配偶者 → 同じ区域の隣人 → 遠い場所の友人
の順で、健康度や幸福度が高いそうです。ご近所付き合いは大事です。
▶︎ あと、貧しい人の近くに引っ越すと太る(8)なんてのもあるので注意が必要ですね(^^;
まとめると、自然の中に引っ越しするのが一番!となります。つまり、田舎ですね。田舎でなくても、生活の便利さもある程度必要かなと思いますので、自然豊かな郊外くらいが良いのかもしれませんね。
さらに言うと、近所にお子さんの親友がいる状況は最強です。
ということで、自然豊かな田舎の学校に転校させましょう!(ちなみに田舎の学校出身の方が非行にはしることも少ないと先程のnature fixにも紹介されていました)
いずれにせよ、高層マンションだらけの都会や住宅密集地は避けた方が良さそうです。都会の学校はやめましょう。笑
お子さんがいる家庭は、そう簡単に引っ越しできるものでもないと思いますが、子どもの将来を願うなら、安い投資だと思います。
ただ、引っ越しのしすぎは子どもにとって大ダメージですので(9)注意が必要です。さすがに葛飾北斎やベートーベンほど引っ越しする人はいないと思いますが(^^;