凡人を育てるための日本の学校

エディ・スナオの呟き

マルチタスクを強いるヤバさ

 

マルチタスクと言う言葉をご存知でしょうか。

 簡単に言うと、いくつもの作業を同時並行して行うことを指します。特に、ありとあらゆるニュースに溢れ、注意散漫なこの現代では、かなりの人が、かなりの場面で、マルチタスクで生活しています。

 それにより、仕事の生産性が下がったり、記憶力が下がったり、メンタルを病んだり、時間感覚が狂ったり、人間関係を悪くしたりしているわけです。(1)(2)(3)

 

 シングルタスクを幼少期からどれだけ実践できているかどうかが、その子の将来の成功の鍵と言っても過言ではないでしょう。

 

 進化心理学的には、ある程度注意散漫でないと生き延びられなかった(野生動物に襲われる心配など)わけですが、現代ではほぼ必要ないと言って良いと思います。

 

 そんな害になることを、学校の先生が普通に子どもたちにしているわけです。

例えば…

  子どもたちが板書しているときに説明したり、

  考えている時間に説明したり、

 生徒にとってはマルチタスクで、これでは学習効果は望めません。また、教師自身も、板書しながら説明し、マルチタスクが当たり前になっています。

 

 板書をそのままノートに写すことの是非は置いといて…

 生徒にとって、書く場面、聞く場面、考える場面、話し合う場面、などとしっかり区別をつけるべきです。それも交互に織り交ぜられるのではなく、授業のうちの最初の○分は書く、その後○分は考える、中間○分は話し合う、残りの○分は聞く、のように、種類ごとにはっきり分離し、その時間を最初に伝えておくのが理想だと思います。この方がよほど効率が高く、シングルタスクとして子どもたちも学びやすいでしょう。

 

 子どもたちの学びを保障するはずが、教師自身の手によって、妨げられている現状のなんと多いこと、、、非常に残念です。

 もちろん、考えられて行っている先生もいるとは思います。

 

そこら辺、参考になるのがこちら↓

SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる [ デボラ・ザック ]

 

 また、今現在に集中するという点では、最近注目を集めている、マインドフルネスの指導がかなり効果的です。是非とも教育現場に取り入れてもらいたいものです。(後日解説します。)